ぴちからの帰り。
電車で はしゃぐ とるえん君。
あらかじめチェックインを済ませていたホテルに到着すると
シャワーも浴びずにベッドに沈む彼。
そして、すずは今年も眠れぬ夜を過ごす。
「どしたぁ?」のメール。
「イビキ、うっさい!!」と返事をしたものの
それは精一杯の強がり。
あろうことか、この男。
すずが体調を崩して点滴を受けた日の夜
女のコを口説いてたことが発覚。
「夕ご飯行かない?」と誘い出そうと計画したのは
出会い記念日を翌日に控えた土曜日の夜。
女かまうのなんて いつものことだけど
今回のは ちょっと事情が違ったね。
なんせ、すずが具合悪くした日だってことと
出会い記念日の前日に企てようとしたことが
寂しい…とか、腹立たしい…とかを通り越して
スッカリ呆れちゃった。
ま、華麗にフラレてたけどね(ノ∀<*)
それこそザマーミロだ!!
今年は「泣かない」と決めていた。
朝が来るのを待って、再度ぴちを訪問。
ちかBさんが用意してくれた甘い朝ご飯が
すずのササクレ立った心を優しく撫でてくれた。
と笑うすずに
「もっとお金かからない距離でヤリなよ」
と笑って言うちかBさん。
チェックアウトの時間が迫っていた。
駅の改札口まで送ってもらって「また来年」とハグ。
10月の七夕。年に1回の逢瀬。
ホテルに戻ると、彼は目を覚ましてたらしく
バツが悪そうに寝返りを打ちながら
「どこに行ってたの?」だって。
すずのことなんか、心配でも何でもないクセに。
タバコに火を点けながら
「一緒に帰る?別々に帰る?」
と聞いてみた。
彼の返事は「一緒に帰る」だったけど
助手席になんて座ってやらないんだから。
すず、後部座席に乗り込んだ。
だんまりの帰り道。
東北道に乗ってから、すずの気持ちを全部吐いた。
トゲのある言葉も、彼を責める言葉も全部全部吐いた。
全部全部吐いた後で
「何か言うことある?」と彼を追い込んでみた。
返ってきた答えは
「俺、もう秋の旅行には来ない方がいいな」
……って、とるえん君。
反省するとこ違くね!?