4月9日。朝の話。
また妹がヤッちゃってくれたみたい。
妹の東京のお友達。
福島の震災を気にして、いてもたってもいられず、ボランティアに来た…との申し出があったらしい。
だから、うzuらちゃんちで休ませてほしい…と…。
ボランティアを申し出た彼女は、既に郡山に到着してる様子だった。
ん…。増えてるらしい。各自治体の話では、被災者のケアをする前に、アナタ自身のケアが必要ですね?という人が多いと聞いた。
誰かの役に立ちたい。
そのキモチって、スゴク立派だと思う。
でも今、私達がそのボランティアに求めるモノと言ったら、もうこれは随分と言われてることなんだけど、自分のライフラインを確保した上でのボランティア。
妹のお友達の行動を責めたりはしたくない。
ムシロ、認めてあげたい気分でイッパイだ。
だけど、今回ばかりはパパもママも「どうぞどうぞ」と言えないぐらい追い込まれてる。
そもそも、すずんちでは、家族を思ったり自分を思ったりする時間がやっと出来るようになったばかりで、誰かを招き、そのヒトに心を配り、数日に渡ってもてなす余裕は、正直すずにもなかった。
妹のお友達にすれば、もてなされるツモリなど皆無だったと思うんだけど、迎え入れた側としては、やっぱり放っておくワケにもいくまい。
難しいことだと思った。そのお友達としてみれば、うzuらがいるからボランティアの地に福島をチョイスしてくれたんだろうし、うzuらとしては、そうして飛び出してきてくれたお友達の行動をムダにさせたくなかっただろうし、何とかして、互いが互いを補い合いたかっただろうと思う。
でも…なんでだろう…独りよがりの自己満足ボランティア…って思っちゃって…。
本当に被災地のことを想うなら、黙って来て、黙ってボランティアして、黙って帰ってくれ…って思っちゃって…。
ボランティアする側が、される側のお世話になったら本末転倒だろ…って思っちゃって…。
4月9日・土曜日。そんなワケで、すずんちは朝の8時前から不穏な空気。
気分転換に、パパとママをランチに誘ってみた。
昔、すずはちょっと贅沢なホテルでお仕事をしていて、当時は、家族での食事にそのホテルのレストランをよく使った。
久しぶりにそこに行こうと打診してみたんだけど、パパもママも首を縦には振ってくれなくて…。
何でも好きなのリクエストして…っつってんのに、返ってきた返事は「かっぱ寿司」だって。
これも、独りよがりの自己満足親孝行だったかな…。