見てろ私の底力!! 好きな言葉は「女だてら」と「男勝り」。 日本人なら「喧嘩」と「祭り」に「桜」と「花火」!! 粋な女になってやらぁ!!
by すず
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鍋が始まるまでの1時間

ディズニーから帰ってきて、ホテルにチェックインして、さぁ1時間の内に大急ぎで準備だ…って取り掛かった時に、野菜を忘れたことに気付いて…その瞬間、すずの中で、ここ何ヶ月か抱えてきたモノが、一気にパンクした…。

パンクした途端、それはヒトツ残らず溢れて、ぽろぽろこぼれる涙になった。

「別れよう」

すずは、彼にそう告げた。

すずじゃダメなんだな…すずじゃ不足なんだな…すずのこと、大事じゃないんだな…そんなことを思い知らされて、ムリをさせてたんだな…って気付いたら、もうこれ以上のムリは、させられなかった。

「疲れた…」呟くように吐き出して、タバコに火を点けた。

「野菜を忘れたことと、それって関係あるの?」彼がすずの顔を覗き込んで、そう言った。
まぁ…関係あるような、ないような…。

「一緒に買い物に行ってれば、忘れなかったのに…ってこと?」彼が続けた。
まぁ…それもあるような、ないような…。

「どうしたの?」と困り顔で聞く彼に、ずっと抱えてきたモノをちょっとずつ話した。

どうせまたいなくなるんでしょ…今回も一生懸命なのは、すずだけなんでしょ…待ってるヒトがいるなら、そのヒトんとこに帰ってあげなよ…そして、そのヒトのこと守ってあげなよ…そのヒトが支えなんでしょ…だったら全部支えてもらいなよ…そして、もう二度と帰ってこないでよ…。

彼は、どれヒトツと明確な答えは出さなかった。
ただ、ずっと困った顔をしてるだけだった。

彼からの言葉を待ってる内に、宴開始のノックが鳴った。

「もう、好きにしていいよ」背中を向けて彼に放ち、夜のお楽しみを部屋に招き入れた。
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それぞれのスイッチが切れる直前まで続いた宴会が撤収となり、片付けもそこそこに、先にシャワーを浴びた。

部屋に戻ると、彼はスッカリ眠っていて…一緒にいるのもツライから、すずは夜中のお散歩に出かけた。

この日の朝、一緒に歩いた道をヒトリで歩いてみた。
そうしながら、mixiにヒトコト、フタコト呟いた。

歩道橋の上から、まばらな車のライトを追いかけた。
何台目かのライトを追いかけてた時、すずの携帯に一通のメールが届いた。

mixiの呟きを見た金魚たんから「頑張ったね」って。

すず、歩道橋の上でワンワン泣いた。
ワンワン泣きながら、彼と知り合ってからのこの10年間をユックリ思い出した。

許そうと必死になった。信じようと必死になった。
だけど、そうすればするほど、ミジメな気分でイッパイになった。

あてもなく歩き続けて、ジョギングをする人達とすれ違って、すずの心が整った頃、東の空は静かに朝を迎えた。
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部屋に戻ると、彼は気持ち良さそうに眠っていた。

その姿を見たら、一晩かけて整ったハズのすずの心は、再び一瞬で乱れた。
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仰向けで眠る彼の折れた肋骨目掛け、振りかぶり、渾身の力を込め携帯を投げつけた。

「だっ!!」という彼の叫びにも似た声を背中で聞き、すずは部屋を飛び出した。

ただ…反射的に飛び出したモンだから、スリッパも履いてない裸足のすずは、行動範囲に制限があった。

幸い、エレベーターホールに2つの椅子があって、その片方をしばらく占領した。

時刻は7時前。朝食や出発で宿泊客の動きが多くなってくると、静かだったエレベーターホールにもいずらくなって、探しにきてくれると思ってた彼も、お部屋のロックを解除してくれてるだけだった。
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外はスッカリ朝になってた。

ベッドの上で、やっと…ってな具合に上半身を起こしてた彼の正面に座りヒトコト。

「すず、超傷ついた」

「ゴメン」という彼に「すず、JRで帰るから」と追い討ちをかけた。
そして、昨晩の話の続きを始めた。

一晩かけて怒ったせいか、自分でもビックリするぐらい淡々と話すことができた。

彼のだらしなさと、身勝手さをたしなめた。
その自由な行動は、誰かを悲しませることに結びつくことを知ってほしかった。

「こんなことを繰り返してたら、せっかくのアナタの魂が汚れる」

意外にも、彼が涙をこぼした。
気付かれないように拭う姿を、見ないフリをして誤魔化した。

好きだけど、嫌い…嫌いだけど、好き…どうしていいか分かんなかった。
唯一分かってことがあったとすれば、好きだからこそ、一緒にはもう居られない…ってこと。

一緒にいたい…と思う傍ら、相手が彼である以上、こんな日がまたくると思ってた。
ただ、その言葉をすずから切り出すなんては、考えてもなかったけどね。

ちょうど1年前、無数の光の粒が迫ってくる首都高を走ってる時、小指を差し出し「もう、二度と裏切らない」と言った彼を信じていた。

その後の、名古屋で怒ったキッカケになることに対し、1年かけて消化しようとしているところだった。

その時期の彼がいるから、今の彼がいるんだ…そうんなふうに、やっと思え始めた最中だった。

もう無いだろう…と思った矢先の出来事だった。

これ以上は、ムリ…明らかになったら、すずの中に張り詰めていたモノがプツリと切れて、崩れるようにベッドに沈んだ。
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それから間もなく、ちかBさんがコーヒーを携えて、今日の始まりを知らせに来てくれた。
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by suzusuzu_77 | 2010-10-15 08:26 | 旅(冒険) | Comments(4)
Commented at 2010-10-17 19:14 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by suzusuzu_77 at 2010-10-18 02:12
鍵コメさん(´∀`*)
そういうアナタが、ダイスキです(´∀`*)
Commented by ちかB at 2010-10-19 10:10 x
ぐすん....。

こんなにも近くにいたのに
こんなにも傷ついてたすずちゃんを放置して
あたしはぐーぐー寝てたのかっ!
なんとゆう不覚っ!
そんな時は遠慮しないでガンガンノックしてちょっ!!
Commented by suzusuzu_77 at 2010-10-21 21:47
ちかBさん(´∀`*)
そりゃ、考えたさぁ(´∀`*)
ドア、ガンガン叩いて
たたき起こしてヤロウ…ってね(ノ∀<*)
でも、こういう時の感情を
そんなふうに誤魔化したら
いつか、どこかで歪みが生じるから(´∀`*)
きっちり怒って、きっちり悲しんだ(´∀`*)
すずには、必要な時間でした(´∀`*)
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